第二回JSTさくらサイエンスプラン実施記録

2018年6月、本法人がJSTに申請した山西五台高校生さくらサイエンスプランが採択されました。
2回目の実施となります。3ヶ月間中国送出し機関と連携し、事前研修を行いました。
9月23日から10日間の訪日日程が始まりました。

 

日 程 訪問・見学・交流先
1日目 夕方 日本に到着
2日目 午前「名古屋科学館」;午後「トヨタ産業技術館」
3日目 午前「自動車製造工場・トヨタ会館」;午後「豊田土地改良区・枝下用水」
4日目 午前「豊田鉄工 ベビーリーフ生産工場」;午後「愛知県農業大学校」
5日目 公益財団法人オイスカ
6日目 午前「とよたエコフルタウン」;午後「愛知県立猿投農林高等学校」
7日目 早朝「豊田市公設地方卸売市場」「百年草福祉施設」;午後「足助村」で懇親会
8日目 午前「山村センター長レクチャー」;午後「総振り返り・報告会準備」
9日目 午前「豊田旭地区山村訪問」;午後「報告会・証書授与」
10日目 午前 中国帰国

 

生徒たちは、出発の直前までの2ヶ月の研修を経て備えた「一生けん命学ぶ」姿勢と心構えで来日しました。毎日、その日の活動を振り返り、感想記録の提出を日課としました。本報告では、生徒たちの感動を生で伝える意図で、毎日の記録では、生徒たちの感想記録から主なものを抜粋し、その翻訳を載せます。

2018年9月23日~10月2日記事一覧

2018年9月23日早朝、山西省五台県にある五台実験中学と五台職業高校の生徒14名、校長2名、県教育局長、教員合わせて18名はチャーターバスで北京国際空港に向かって出発バスで350キロの道のりを北京空港まで旅し【北京崇徳中和文化中心】理事長(団長)と合流し、総員19名が夕方中部国際空港に到着しました。異文化理解フォーラムスタッフ3名は空港まで迎えに行きました。

午前「名古屋科学館」名古屋科学館では、実際体験できるものから動きを見せる展示まで、その面白さに圧倒されました。科学館では自分の専門科目でなじみの元素周期表が各元素に対応する実物と共に展示されていて、とても理解し易かった。また、様々な実験模型があり、例えば竜巻のシミュレーションや天文館、低周波音を小さな粒で振動を視覚化した実験装置等がありました。理科の基礎知識や科学をこのように、解り易く展示している...

午前「自動車製造工場・トヨタ会館」一台の自動車が、想像以上の速さで製造されることに、とても驚きました。午後「豊田土地改良区・枝下(しだれ)用水」日本に来る前での研修で「枝下(しだれ)用水」の記事を読んだので、その現場を見ることで灌漑のことをよりよく理解できました用水の途中、女子高校生に出あい、写真を撮ってもらいました

午前「豊田鉄工 ベビーリーフ生産工場」工場農業に進出する豊田鉄工会社でベビーリーフ生産工程の最先端コントロール技術による仕組みを知り、農業の将来について考えさせられました。>豊田鉄工では、日本の無土養液栽培方式を知りました。今後自分の目指す専門をこのような栽培方法を学ぶ方向に変更したいと思います。豊田鉄工の社員食堂でランチの招待を受けました午後「愛知県農業大学校」愛知県農業大学校の最新設備と実践的...

公益財団法人オイスカは、発展途中の国の人材育成や開発協力などの支援活動を行う団体で、外国人研修生が研修や訓練を受けています。オイスカでの一日訪問で、研修生達との交流と畑での作業を体験できました研修生達は私たちが来るのを知り、中国語を勉強して歓迎してくれました。とても親切ですぐに打ち解けました。また私たちが自己紹介したときは真剣にメモを取ながら聞き、私たちを尊重してくれる姿勢に感動しました。短い時間...

午前「とよたエコフルタウン」「とよたエコフルタウン」は未来の環境都市のモデルとして、様々な技術や材料とライフスタイルに関する情報を発信する場で、環境保護の先進技術を研修し体験できました。電気エネルギーと水素エネルギーで地球温暖化を防止する低炭素生活、シロアリの巣穴からヒントを得て作られたスマートハウス、人工の蜘蛛の糸で作られた防弾チョッキ、鋼鉄線を超える強度の手術用の糸等、先進技術を展示で知りまし...

早朝「豊田市公設地方卸売市場」「百年草福祉施設」豊田市公設地方卸売市場で朝市の競りと卸売場の施設見学し、そこで働く人々の様子を見ました。その後のレクチャーで卸売場の仕組み、役割を教えてもらいました。卸売市場では、わずかでも傷んだ野菜や果物はすぐに捨てられ、健康とコストを考慮したうえでの措置だそうだが、とてももったいなく無駄になっていると思いました。野菜は、農家で色んな方法で栽培され、各々の処理がな...

台風のため、予定を急きょ変更、宿泊先で午前「山村センター長レクチャー」引率者たちは草の根運動先駆者との交流午後「総振り返り・報告会準備」

午前「豊田森林組合」・「豊田旭地区山村」訪問「豊田森林組合」で森林を守る取り組みのレクチャーで鋭い質問をたくさんしました「豊田旭地区山村」の村と民宿を見学米を自動的に加工される機械作業場前日のレクチャーで日本の山村の過疎化の現実と、その問題解決への模索と取り組みについて聞きました。今日、山村を訪れて地元の人達と交流し、その方達の気持ちと努力を肌で感じる機会を持つことができました。農家が栽培した米で...

帰国10日間の訪問を終え、空港で帰国への列で皆さん、さようなら!ありがとうございました「さくらサイエンスプラン」の参加は私たちの人生に大きな影響を与えました日本の皆さん、ありがとうございました(一社)異文化理解フォーラムがJSTへの報告一部今回の研修の主要テーマは農業です。中国の農村で育ち、その現実をよく知る生徒たちは、この訪問で日本の農業に関する知識や研究を知り、学校施設などを見て交流して、生徒...

今回招へいした高校生は中国の発展に遅れている奥地で暮らす子ども達です。都会の高校生ほど教育資源に恵まれていないため、日本でのすべてが新鮮で、受けた刺激が大きかったようです。都会の子どもほど知識や見識が多くないかわりに、素朴で素直に吸収したものが多く、滞在期間中の成長が大きかったと日中双方のスタッフが共感したものです。彼らの真面目さと質問の熱心さそして礼儀の正しさが訪問先の至るところでよく褒められま...

活動が終了する際、JSTが招へい者全員に行った調査結果(日本語訳)1)今回日本に来て桜の科学技術計画の交流プロジェクトに参加するのは満足していますか?(1) 非常に満足 18人 (学生100%)(2) 満足 1人2)今回の交流プロジェクトで印象的な項目は何ですか?(1) 科学研究機関の訪問 17人(学生86%人)(3) 日本文化の体験 1人(学生7%)(4) 其他 1人(学生7%%)3)見学する高...

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