2020年活動報告

2020年のはじめから中国武漢でコロナ禍が発生したため、その一年の活動が「コロナ」に左右されることになりました。

 

1)コロナについて日本社会の状況及び各分野の取り組みを中国への発信

一年間、日本社会を紹介する記事20篇を国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の発信サイト「客観日本」に掲載され、その中11篇はコロナに関する内容でした。

  • 災害時及び災害の後、民間救助団体の活躍と活動方法
  • リモートワーク、ソーシャルディスタンス、オンライン飲み会などwithコロナの新しい仕事と社会生活
  • 障碍者施設がコロナ感染防止の対策
  • 葬儀業者がコロナ時期の対応サービス
  • コロナ時期の旅行業界の変化と対策
  • コロナ時期の保育園運動会

など

 

2)翻訳ボランティア活動の発起と推進 

7月から「客観日本」での4篇連載で、油絵画家曽剣雄氏が日本美術分野で歩んだ道を紹介しました。その記事の日本語訳ボランティア活動を発起しました。

 

一人の中国人芸術家が日本での活動を通して、日本の芸術文化と芸術教育環境を紹介し、豊田市が外国人芸術家への支援などの物語を中国に伝える内容です。大きな反響のある記事になりました。

 

日本の方々がこの記事を読めるように日本語に訳す考えと、ボランティア活動につながる目的で、翻訳チームを立ち上げました。

 

中国語原作を
 数名分担翻訳→日本人A文法添削→日本人B記事全体読みやすいように直す→日本人C最終チェック
というプロセスで進み、翻訳作業を通して、「外国語ネイティブな表現は勉強になった」効果と「楽しい形でボランティア活動の達成感」はメンバーから声でした。

 

12月末の時点で、Cステップまでの翻訳作業がほぼ完成。残されたのは、チーム外の日本人の方に文章の読みやすさと最終チェックで、年明けてから活動再開の予定です。完成した日本語文章の拡散方法は翻訳完成後に検討する予定です。その時また相談させていただきます。

 

コロナ時期で開始した活動ですが、一度も集まることなく、まさにオンラインの形でコミュニケーションと作業を進めてきました。活動内容にも活動方法にも新しい試みでした。

 

3)新しい農業の取り組み者への応援

南知多にある無農薬野菜栽培の若い移住者を取材・記事掲載そして商品販売の応援活動を行いました。無農薬野菜が広く知られ、売り上げにつながった結果により、若い農家の事業の自立に向かう自信と活動方法のひらめきにつながりました。

 

4)華豊之友の映像制作グループとの関わり

日中双方の民間理解を深めるために、日本のことを中国に発信するために文章のほか、映像の形も取り入れたいことは長い間実行に移さなかった課題でした。映像制作にはチームワークが必要で、かつ日中文化をよく知っているメンバーが欠かさないことで、9月に映像制作の連携活動を華豊之友に提案しました。
華豊之友がそれをきっかけに、多様な人材を集めました。華豊之友の組織内に人材がほぼそろっていることがわかり、華豊之友のメンバーとして活動にかかわることにしました。

 

しかし、思考や習慣、仕事のスタイルなど華豊之友との違いによって衝突が起きることが予想されます。良いチームワークができるような組織運営に積極にかかわっていきたいと考えます。

 

チーム活動の初めて成果は、「とよた映像コンテスト2020」の応募作品を完成したことです。

 

5)在日中国人の子育て相談活動

夏から、ある在日中国人女性から、年ごろの子どもについての悩み相談を受けました。日本人の父親と中国人の母親は、子育てについての考え方が異なり、夫の理解と協力を得にくい中、母親が子どもの問題に苦慮するケースです。母親の話を傾聴することを重視し、本人が自ら解決策を見出すサポートをし続けました。一定の改善効果が見えたものの、子どもは成長とともに新の問題が起きるため、継続的な支援が必要と思われます。

 

同じ悩みを抱える母親が少なくないようですが、彼女たちとの信頼関係が築かれないと支援活動が難しいと思われます。苦しい状況に孤独と心細さを感じる母親が少なくないですが、このような人たちに手を差し伸べるハードルをどのように乗り超えるのかは活動の課題であります。

 

2021年の展望

  • こちらが主導する活動ではありませんが、華豊之友の映像グループの活動メンバーとして作品制作に精力的に関わります。
  • 翻訳ボランティア活動終了後、形の継続でほかの活動を始めたいとメンバーからの要望がありましたが、具体的なことは相談後で決めます。
  • 中国人母親の子育て悩み相談の活動展開を模索していきます。

 

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